ポッドキャスト機材庫

収録前の一首

配信をはじめた人が、録りはじめる前に一首だけ読むための三十首。七番組・二四四本の配信から抽出した「続けるための型」を、短歌にしました。

正しさより、続くこと。うまさより、出すこと。ひとつ選んで読んでから、録音ボタンを押してください。


三十首


続けること


三本で やめてしまうが 半分だ 巧さの前に 出しつづけよう

半分は三話で終わる。続けること自体が最大の差別化になる

休んでも されど無音の 週はなし 聴き手の耳の 習慣切れる

無音の週を作らないことが最優先。リスナーの習慣が切れる

完璧を めざすあまりに 出せぬなら 粗くてもいい 今日の一本

完璧主義が最大の敵。量産 → 質 → 継続の順で進む

収録は 気の向くままに 配信は 決めた曜日に 続くしかけよ

録りだめ+予約配信。配信日を固定し、収録日は自由にする

二本ほど 寝かせておけば 慌てない 熱の出た日も 旅に出た日も

バッファを2〜3本、常に持っておく

続くのは 根性でなく 好きなこと 話すか編むか 機材か探せ

続く人の理由は技術でも根性でもなく「その作業自体が好き」であること

冒頭の一分


名乗るより 先に答えを 置いてみる 聴き手はすでに 知りたがってる

初めて聴く人の半数は、冒頭1分で離脱する

番組の 説明はあと 最後まで 聴いた人へと 届けばそれで

掴みが良くても、直後に番組説明を挟むと勢いが止まる

つかみとは 驚かすこと ではなくて それ知りたいと 思わせること

本題から入る。聴き手は「知りたいこと」があって再生している

玄関 ── 題と概要


探される 言葉を先に 置きなさい 飾りの句は うしろでもいい

検索されるキーワードを先頭に置く。機材名・目的語を前へ

十一 問うよりも 言い切るほうが 強く刺さる なのかと問うな 三つはこれだ

問いかけ型のタイトルは弱い。断定・提示のほうが強い

十二 出だしの百五十字 そこが命だ リンクを先に 積んではならぬ

概要欄は冒頭150字が命。製品名・価格帯・悩みの言葉を入れる

ハコを決める


十三 何の番組 ひとことで言え 言えぬなら それは軸まだ 定まっておらぬ

軸 ── 何の番組か。一言で言えるか

十四 ハコ変える たびにひとりが 去っていく 決めたら少し 走ってみせよ

ハコは途中で変えられるが、変えるたびにリスナーが離れる

十五 二十五分 超える話は 前後編 初速よければ なお切るがよい

25分を超える内容は前後編に分けるほうが数字が良い

届ける


十六 出したなら 必ず告げよ 黙ってて 届く配信 この世にはない

告知しない番組は半分を失う。配信のたびにSNSで告知する

十七 無駄と知り それでも告げる 人だけが 半年のちに 伸びを手にする

「やっても無駄」と感じても、続けている番組だけが伸びる

十八 六十秒 切り抜きひとつ 置くだけで 知らぬ誰かの 入口となる

音声から60秒の切り抜きを作ると、新しい入口になる

常連と新規


十九 お便りの 回は身内が よろこんで はじめての人 そっと閉じてる

お便り回・雑談回は常連の反応は良いが、新規は敬遠する

二十 いま君は 増やす季節か 深める季節 決めねば両方 中途半端に

新規獲得の段階か関係深化の段階か。両方同時は、どちらも中途半端になる

二十一 常連へ 向けた一本 数字でなく 関係を積む 投資と思え

常連向け回は「関係を深める投資」と位置づけ、数字を求めない

数字の見方


二十二 再生を 数えるよりも 最後まで 聴いてくれたか そこだけを見よ

完聴率が最重要指標。次に総視聴時間、ユニーク、フォロワー

二十三 伸びた日の 数字に踊るな その山は 人ではなくて 機械かもしれぬ

再生数・ダウンロード数の合算にはボットの水増しが混ざる

二十四 初速よく 終いが悪い その回は 題は勝ったが 中身が負けた

初速が良いのに完聴率が低い = タイトルは刺さったが中身か尺が合っていない

二十五 初速なく 終いが良い回 それこそは 題で損した 佳き一本ぞ

初速が低いのに完聴率が高い = 良い内容がタイトルで損をしている

二十六 くらべるは 七日ぶんだけ 古い回 積もった数で 勝った顔する

公開後7日間の数字で比較する。古い回ほど累積で有利になるため

音と機材


二十七 マイクより 置き方と距離 それだけで 音は変わると 経験が言う

機材より置き方と距離の影響が大きい

二十八 編むための 道具は何でも かまわない 慣れた一本 それが最強

編集ソフトは何でもよい。慣れているものが最強

二十九 整えるか そのまま出すか 争うな 番組の性格 それが答えだ

「編集で整える派」と「そのまま出す派」に正解はない

それでも続ける理由


三十 八割五分 まだ稼げては いないから 数字ではない 理由を持とう

個人ポッドキャストの85%は収益化できていない